ボルドーの名門ワイン商《ジェ・ジェ・モルチェ》と明治屋の歩み

明治屋は津山藩（現在の岡山県津山市）の藩士から生を受けた磯野計（いそのはかる）が創業した会社です。創業者磯野計が1880年に三菱の給費留学生としてロンドンへ留学し文化や商業を学び、帰国後に郵船汽船三菱会社に入社した縁で同社の船舶への物資納入権を得て、1885年、船舶納入業を皮切りとして明治屋の歴史が幕明けしました。
創業後、船舶関連以外にも食品や酒類の輸入など事業を拡大し、宮内省御用達制度の開始以前である1888年には既に宮内省へのぶどう酒の納入を開始していました。そのような中で、欧州を出張していた宮内省官員の紹介により1908年にボルドーのワイン商《ジェ・ジェ・モルチェ》とのビジネスをスタートしました。1989年に同社を子会社化し、両者は長い交流を通じて確固たるパートナーシップを築き、今なお、《ジェ・ジェ・モルチェ》ワインは明治屋を通じ宮内庁へ供給され続けております。

各国生産者との信頼の絆がお届けする確かなクオリティ

《ジェ・ジェ・モルチェ》と宮内庁の関係に裏打ちされるフランスを始めとした明治屋の直輸入ワイン事業は、日本におけるワイン市場の成長と共に歩みを進めてきました。創業から140年を超える明治屋と日本における輸入ワインの歴史は、世界各国から確かな品質だけを厳選してお届けするこだわりが築き上げ、その1本1本に各国の真摯な生産者との信頼関係が息づいています。

一滴に宿る想いを未来へつなぐ架け橋として

私どもの直輸入するワインが、多彩で個性豊かな“食文化の華”との素晴らしい出会いをお届けし、新鮮な発見と感動あふれるワインの世界を趣くままにお楽しみいただけることを願っております。自然と英知を駆使して生まれた輝ける液体の一滴に、たくさんの人々とさまざまな想いが宿っています。明治屋が世界のワインを取り巻く人々の想いをつなぐ架け橋になり、これからも絶やすことなく新たな食文化を探求し、“語り継ぎたい喜び”を提供し続けてまいります。