お悩み回答
人の迷惑を考えない行動
Q:
なぜ、みなさん、多くのみなさん公共交通機関降りる人先ではなく、先に乗り込むのですか。車は、一旦停止何故止まらないのですか。車も自転車も運転中はスマホ捕まりますよ。人の迷惑考えてほしい。
A:
我先に公共交通機関に乗り込む人々、一旦停止を無視する車、スマホを使用しながら運転する車や自転車。なぜ迷惑を考えず、目の前のことだけ考えて進もうとするのか。非常に興味深く考察させられます。
地球上の生物の中で、寿命を何となくわかっているのは人間だけという話を聞いたことがあります。終わりの時間を意識するゆえに、仕事上では必死にPDCAサイクルを回し、家事に育児に膨大なTO DOリストを自らこしらえ、手段と目的の連鎖に陥る。「安心」に対する過度な欲求が、目的遂行のためにルールを無視してでも生き急ぎ、社会を余裕のないものにし、人々の不機嫌を生み出してしまう。
だとすると世の中は圧倒的に「冒険」不足なのですが、「安心」と「冒険」は天秤にかけるもの。どちらかに偏ることなく、この2つが両立した世界はないものでしょうか。
ありました。あんぱんをモチーフにした正義のヒーローの物語です。
平和な日常から始まり、敵役の悪態や何らかの問題が発生し、課題解決に挑む。最終的に善と悪が対峙し、正義が勝つという結果を迎え、日常へ回帰するという冒険活劇。安心と冒険の連鎖により理想郷が成立する訳は、無惨にも顔が食べられるというホラー場面がありながらも、「主人公が絶対に死なない」終わりなき物語であるところです。
どうやっても「終わりの時間」の意識がまとわりつく人類にとって、不老不死は永遠のテーマのひとつ。
毎日が発見だった幼少の頃、頂き物の栗まんじゅうを食べるのが惜しくて何とか増やすことを考え、合わせ鏡の前に置くという方法を思いつきました。鏡の向こうでどこまでも長い列をなして増えていく栗まんじゅうに満足したものでした。
正義のヒーローを再生するパン職人不在の現実世界でも、合わせ鏡で不滅のあんぱんが実現できます。
うっかり寝坊して口にパンを加えて家を飛び出し、猛犬の尻尾を踏みつけて逃げまどい、曲がり角でぶつかった人と魂が入れ替わってしまいそうな日々を過ごすみなさま、一歩立ち止まってあんぱんと鏡を手にしてみてください。終わりなきあんぱんの向こうにより良い社会実現のヒントが見えてくるかもしれません。