明治屋シニアソムリエ厳選!!ちょっと誰かに自慢したいストーリーがある6本
平凡な日常にオイシイ話が転がってきたら、とりあえず秘密にしておくのが正解でしょうか。
でも、秘密という言葉を口にした瞬間もはや秘密ではなくなります。
秘密は誰かに話すもの、すなわちオイシイ話はどんどん広めたくなるのが人間の性です。
そんな欲求を満たす傑作ワイン6本をセレクトしました。
できれば自分だけの楽しみにしておきたかった・・・
でも、うんちくを聞いたら誰かに自慢せずにいられない・・・
そしてグラスを口に運ぶたびその味わいを誰かと共有したい衝動を呼び起こすワイン達。
>通常の2倍量のぶどうを使用して単一ヴィンテージだけでつくるカヴァの贅沢さ
>100年超の古木を受け継いだ専業主婦の奇跡
>激動のチリワイン市場を生き抜いたチリワインの大先輩
>あのシャトー・マルゴーがルーツのカベルネ
>銘醸地2か所のぶどうを樽熟成し緻密な計算でつくられた味わい
>NO WENTE, NO CALIFORNIA CHARDONNAY?
もう秘蔵の品だなんて言ってられません!
センセーションなワインでどや顔を見せつけてみませんか。
J.J. Mortier Ch.Degasジェ・ジェ・モルチェ シャトー・デガス 750ml
原産国:フランス
銘柄:Ch.Degas[ボルドー・シューペリュール A.C.]
色/タイプ/産地:[赤]フルボディ/ボルドー
品種:メルロー
定価:2,200円(税込)
高樹齢(平均80年)のメルロー100%使用。カシスやブラックベリーを想わせるアロマに滑らかなタンニンが調和。樹齢の高さからくる凝縮感、濃厚なテイストでありながらやさしい口当たり。グラスを重ねるごとに魅力が増すワインです。
100年超の古木と専業主婦が呼び起こした奇跡の物語
専業主婦だった未亡人が感興の赴くままワインの世界に飛び込み、異彩を放つ活躍振りが高く評価され、現在は孫娘を含む3人の女性で継承しているワイナリーがシャトー・デガスです。
マリー・ジョゼ・デガスは49歳にして、夫が事故にあったことで未亡人になり、多額の遺産を相続することになりました。それまで専業主婦で何ら経営に携わることがなかったにもかかわらず、ワインづくりの道を一念発起しました。
その畑は20世紀半ばにジロンドのぶどう畑の大半が霜害で壊滅した中でものともせず繁栄し、夫の葬式が終わるや否や購入希望者が後を絶たず訪れたという話からも、ポテンシャルの高さがうかがえます。
100年超の古木のポテンシャルと専業主婦から転身した希なワインメーカーの即興的なワイン造りが呼び起こした奇跡の1本です。
Wente Charles Wetmore Reserve Cabernet Sauvignonウェンテ チャールズ・ウェットモア・リザーヴ カベルネ・ソーヴィニヨン 750ml
原産国:アメリカ
銘柄:Charles Wetmore Reserve Cabernet Sauvignon
色/タイプ/産地:[赤]フルボディ/リヴァモア・ヴァレー/サンフランシスコ・ベイ
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン主体
定価:4,634円(税込)
このワインに使われるカベルネ・ソーヴィニヨンはシャトー・マルゴーに由来しています。プラムやベリー系の味わいとシルキーなタンニンがエレガントなスタイルに仕上げています。
ルーツはシャトー・マルゴー。カリフォルニアワインを語る上で欠かせない立役者
カリフォルニアワインのパイオニアであり、カリフォルニア初代農務長官を務めた《チャールズ・ウェットモア》がボルドーからカベルネ・ソーヴィニヨンを移植したのが始まりで、シャトー・マルゴーから譲り受けた苗木がルーツとなっているワインです。その樹の子孫は世界屈指の農業研究施設を誇るカリフォルニア大学デービス校によって基礎の苗木となるように選定されクローン7、クローン8として知られるようになりました。カリフォルニアのワイン産業発展を語る上で欠かせない存在です。
1920年〜1933年のアメリカの禁酒法時代にミサ用のワインを収めることが許されたウェンテは、途絶えることなくファミリーでワイン造りを続けるカリフォルニア最古のワイナリーと語られています。
ウェンテはカリフォルニアワインの立役者として、歴史を残すだけでなく更なる永続性を求め未来に向けて環境保全性、社会的資産、経済的実行を基本とする《カリフォルニア・サステイナブル・ワイングローイングプログラム》を促進しています。
Wakefield Jaraman Shirazウェイクフィールド ジャラマン シラーズ 750ml
原産国:オーストラリア
銘柄:Jaraman Shiraz
色/タイプ/産地:[赤]フルボディ/クレア・ヴァレー、マクラーレン・ヴェール
品種:シラーズ
定価:3,314円(税込)
赤いベリーとチェリーフルーツのアロマに、かすかに黒オリーブとスパイスの香り、ローストしたコーヒー豆とダークチョコレートというオークの魅力的な特徴が感じられます。全体として複雑かつバランスの取れたワインで、口当たりの良いタンニンが感じられ余韻が長く続きます。
非凡のアイデアから誕生した緻密に計算しつくされた味わい
オーストラリアを代表する2つの異なる産地《クレアヴァレー》と《マクラレンヴェール》のぶどうをブレンド。ひとつの産地でも成立するワイン造りを、南北に180kmも離れた銘醸地2か所のぶどうを合わせるのは、フランスワインで言えば、シャブリとマコンをブレンドするかの如く類を見ない発想。
非凡のアイデアから緻密に計算しつくされたワインが誕生しました。
2つの産地の特徴が樽熟成によって絶妙にまとめられている唯一無比の味わいです。
Wente Morning Fog Chardonnayウェンテ モーニング・フォグ シャルドネ 750ml
原産国:アメリカ
銘柄:Morning Fog Chardonnay
色/タイプ/産地:[白]辛口/セントラル・コースト
品種:シャルドネ主体
定価:2,764円(税込)
カリフォルニアへ初めてシャルドネを伝えたウェンテが造る、同社にとって最も意義深いワイン。ワインは樽熟成させたものとステンレスタンクにて熟成させたものを同量ずつブレンド。とれたてのリンゴやタルトなどの芳しい香りと深い味わいが感じられます。
カリフォルニアシャルドネの創始者たる所以
ゴールドラッシュ時代ドイツから移住したカール・ウェンテ氏が1883年にワイナリーを創業し、ウェンテの途切れることのないワイン造りの歴史が始まりました。ゴールドラッシュ後のアメリカで発展しかかった多くのワイナリーが、1920年〜1933年の禁酒法により閉鎖に陥る中、ミサ用に納めることを許されたウェンテはワイン造りを続けていました。
禁酒法が解けた後、再開したワイナリーの多くがウェンテを訪れてぶどうの苗木を入手したことから、現存するカリフォルニアシャルドネの80%にウェンテクローンが使われています。
地球上で極めてまれな気象現象
ウェンテが位置するリヴァモアヴァレーでは、太平洋からの風がサンフランシスコ湾に押し寄せられ、ゴールデンゲートを抜けて吹き上がり、夏の朝に霧が発生し、東湾に霧のかたまりがくっきりと形づくられます。東西に伸びるユニークな地形に向けて、霧のかたまりが近づき空気を涼しくします。この毎日の現象によって生み出される地中海性や海洋性気候は世界の面積の1%以下でしか見られません。
バランス良く理想的なシャルドネ栽培の鍵を握るのが《モーニング・フォグ》なのです。
Bisquertt La Joya Gran Reserva Viognierビスケルト ラ・ホヤ・グランレゼルヴァ ヴィオニエ 750ml
原産国:チリ
銘柄:La Joya Gran Reserva Viognier
色/タイプ/産地:[白]辛口/コルチャグア・ヴァレー
品種:ヴィオニエ
定価:2,090円(税込)
ヴィオニエの象徴とも言えるアプリコットやカリン、白い花の香りが広がります。酸味も心地良く、バランスのとれた味わいが特徴の辛口です。
バブルを生き抜いたチリワインの先輩
明治屋がビスケルトの輸入販売を開始したのは1997年。
翌年の1998年はポリフェノール健康説から、赤ワインが爆発的な人気でワイン輸入量が凄まじく伸びた年として人々の記憶に残っています。
それまであまり知られていなかったチリワインが「安くて美味しい」ことから一躍注目を集め当時のワインブームの立役者となりました。
その後は市場の在庫過多により一旦輸入量は凋落を見せますが、2007年に発効したチリとのEPAによる関税引き下げが功を奏して再び輸入量が増加し、2015年には数量でフランスの輸入量を超え、スターダムにのし上がりました。
旭日昇天の勢いで成長した時代、ブームの反動、関税の段階的撤廃と激動の時代を生き抜き、大きく移り変わるチリワイン市場をつぶさに目撃してきた「生き証人」ビスケルト。
ビスケルトがお届けするブランド「ラ・ホヤ」とは“宝石”の意味。ワインには特徴的なミクロクリマ(微気候)が反映され、繊細さと複雑さが感じられます。
Juve & Camps Essential Purpura Reserva Brutジュヴェ・カンプス エッセンシャル プルプラ レゼルヴァ・ブリュット 750ml
原産国:スペイン
銘柄:Essential Purpura Reserva Brut [カバ D.O.]
色/タイプ/産地:[白]辛口/ペネデス
品種:チャレロ、マカベオ、パレリャーダ
定価:2,860円(税込)
チャレロ、マカベオ、パレリャーダ各種のフリーランジュースのみを使用、瓶内熟成に平均24ヶ月かけています。黄金の輝き、ソフトですっきりした口当たり、きめ細かな泡立ちと余韻の長さが特徴のワインです。
通常の2倍量のぶどうを使用して単一ヴィンテージだけでつくる贅沢カヴァ
カヴァに使用することができるぶどう品種の中でも最も欠くことのできない要となる3品種<チャレロ、マカベオ、パレリャーダ>を使用しエッセンシャルを体現しています。
多くのカヴァは複数年のワインをブレンドして造られますが、単一のヴィンテージのみを使用してつくるワンランク上のカヴァです。ノンヴィンテージのカヴァより長期熟成が義務付けられ、天候によるリスクを負いながらもジュヴェ・カンプスではヴィンテージカヴァだけが造られます。
その上、手摘みで収穫したぶどうは圧搾せず自重で得られる果汁のみを使用し、澱引きの際は、フィルターによるろ過を行わず、3回にわたる別容器への移し替えをすることから、1kgのぶどうから商品化されるのはわずかハーフサイズ1本分の375mlです。
ここまででも贅沢の至りですが、瓶内熟成に規定を9カ月も上回る24カ月を費やし、現在ではほとんどのスパークリングワインメーカーが導入している動瓶装置を使用せず、手作業で瓶を動かして瓶口へ澱を集めるなど、商品化までの果てしない時間と止めどない手間を考えるともう卒倒しそうになります。