スタッフのつぶやき
赤の他人と甲子園
猛暑の記録が記録的でなくなってきて、天気予報に興味を失う今日この頃。夏の終わりがイメージできないのでやむなく「甲子園」について考えてみました。
幼年期から全力中年期の今まで高校野球と一切関わりがなかったため感情移入できず、甲子園大会の楽しみ方が解らないでいます。
かたや、母校の甲子園出場ともなるとＯＢや関係者を名乗るものが沸々と現れ、イイところまで勝ちあがろうものなら我も我もと全米が泣いたスケールで狂喜乱舞の巨大便乗する方々。ＯＢって言いますけど野球部に何かご指導ご鞭撻差し上げたことあるんですか？資金面や環境面など何か援助をしてるんですか？そもそも甲子園大会始まる前から応援してたんですか？当事者ではないものが見聞きする媒体を通して内輪の喜びメッセージ発信する必要性って何なんですか？などとどこまでも捻じ曲がった発想しかできず不寛容な自分が恨めしい夏。貧困な想像力からそちら側の方々に同調できず、僻みに塗れた醜い自分に忸怩たる思いでしたが、形勢が一転しました。
「甲子園」とは日本一を決定する大会の代名詞でもあり、野球以外にも〇〇甲子園と称する高校生を対象にした競技会があります。
我が出身高校が、その野球ではない〇〇甲子園で優勝したニュースを耳にしました。文学の分野でいくつか存在する甲子園のひとつで、率直に『そんな甲子園あったんだ～』と思いましたが、明治時代に活躍した文人にちなむ由緒正しい大会と知りました。しかも初出場初優勝の快挙とは。野球だと格差は覆せませんが、その分野に真剣に挑む生徒の努力と才能は赤の他人ながら誇らしく思え『おお～っ』と些か心が熱くなりました。
在籍した教育機関が同じというだけの永遠の他人の関係でも母校の生徒の活躍は嬉しいもの。あ、そういうことだったんですね。
聞かれもしないのに口にしてしまいそうです。
『うちの高校が甲子園で優勝した！』
アジア最大級のウイスキー品評会‘東京ウイスキー＆スピリッツ コンペティション（TWSC）2023’で《バッファロー・トレース》がウイスキー部門金賞を受賞しました。
甲子園は日本一を決定しますが、こちらはアジアナンバーワンの話。蒸留所としては地球上で最も多くの賞を獲得しています。そのスケールの大きさを数字で表せるのならば、甲子園球場何個分に相当するでしょうか。《バッファロー・トレース》をひと口飲めばもう他人の関係ではいられません。
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