お悩み回答
忙しすぎてどうしたらよいか判らない
Q:
昨年から新しい仕事を任され希望と不安の中担当することになったのですが、気付いたら仕事がたくさんになっていてとにかく大変です。毎日毎日やるべきことが次々とあって、何から手を付けていいかどうしたらいいかさえ判らなくなっています。誰に相談したらよいかも判りません。この状況がいつまで続くのかも判らず困っています。
A:
ラジオでスパイス料理研究家の印度カリー子さんの話を聞きました。大学院生の時に仕事と学業で多忙を極め、修論提出も重なり困難な状況でたまたま出会った一冊が「マインドフルネスを始めたいあなたへ(ジョン・カバッド・ジン著)」だったそうです。同書によると超多忙を感じる人は忙しさのあまり自分が「生きている」ことすら忘れている状態なのだとか。なので歩みを止め、あえて「生きる」ことを止めて自らを死んだ状態にさせ、自らの亡き後の世界を想像してみると次のようなことが見えてくるんだそうです。
自分が居なくなっても世界は終わらない⇒必要な仕事は誰かが引き継ぐだろうし必要でないものは無くなっていく⇒今まで抱えていたものが大したものではないことに気付く⇒ポジティブな意味で「大したものではない」と捉えることで緊張から解放される⇒ゆったりと向き合うことで自ずと責任感を持って臨むことができる
という考え方に感銘を受け実践してみたところ楽になれたとのこと。
う~ん、このような形無き瞑想の世界をすんなり消化して自らの血や肉にできるのは、さすが元東大大学院生の知能がなせる業だと思います。
ざっくり噛み砕くとこのような話でしょうか。関西地方のとある商店街にどこからか熊が現れたという通報を受け、警察や消防により厳戒態勢が敷かれました。市民の間に緊迫した状況が続き、捕獲作戦や大騒動を繰り広げた結果、熊と思われた猛獣の正体は大きいチャウチャウだったとか。滅多やたらに大騒ぎして拒絶や恐怖を示していては物事をちゃんと見ることができませんね。忙しさという魔物の正体も冷静に見てみると実は張子の虎かも知れませんよ。
忙殺状態から抜け出せるようまずは深呼吸してやさしい顔のチャウチャウを想像してみましょう。
「チャウチャウちゃう?」
「チャウチャウとちゃう!」
「チャウチャウちゃうんちゃう?」
「ちゃう!チャウチャウちゃうんちゃうとちゃう!」