スタッフのつぶやき
家の味
味噌汁やカレーなど食卓でおなじみの一品にそれぞれの家庭独自の味があると思います。高度な技術や希少な食材を必要としない簡単なメニューでも作る人や家によって仕上がりが異なる不思議さよ。麦茶にいたっても友達の家で頂く味と自宅の味は全然違う。
という訳で人生経験がまだ浅かりし頃は‘よその家の味’に慣れないものでした。ちなみに徒に齢を重ね、いい意味でも悪い意味でも泰然自若として過ごす今はそんなのへっちゃらですが。
かつてアルバイト先で出勤初日のお昼休み、配属先の課長さんに『歓迎会兼ねて皆でランチに行こう!』と声がけいただきました。俺、美味しいものいっぱい知ってるから俺の店は可及的速やかに共有しておきたいんだよね~。わっはっは。的なグルメ先輩風が吹いてくることを予想しておらず、自作の弁当らしきものを持参していることを伝えると『そうか!じゃあお昼電話当番の〇〇くんにそれ食べてもらおう』と一刀両断の解決策を提案され、ご相伴に与ることになりました。
もう色々複雑です。決して料理ともおかずとも言えない単に「食べられる状態」というだけのモノがどこまでも粗雑に詰められた容器を初対面の他人に差し出すという恥ずべき行為。お昼当番の課員からすると慣れない‘よその家の味’に忌々しさを覚えたに違いない。その後、『ごちそうさまでした』の言葉とともに洗浄済の容器を正しく返却頂いたのですが、果たして本当に食べ切ったのだろうか疑念と後味の悪さがいつまでも消えませんでした。
親切心のグルメ課長、昼食を持参したアルバイト、そこに合わせたお昼当番の課員。悪い人なんて誰も居ないのに・・・
《ペイショーズ・ビターズ》を発売しました。カクテルづくりにはもちろん、お料理やソフトドリンクに一振りして使える万能な存在。家庭の数だけ麦茶の味があるように十人十色のテイストを実現する魔法の1本。 うっかり不慣れな ‘よその家の味’に直面した場合など、一振りで変化できるよう鞄の中に忍ばせておきたいですね。