お悩み回答
今日何食べようか
Q:
毎日の夕飯の献立に迷います。ちなみに独り者です。
料理をするのが好きで“なにか”は作りたいのですが、近ごろ「これが食べたい!」というものがなく、帰りの電車の中でレシピサイトばかりみています。
以前は食べたいものがいっぱいあり、料理するだけでなくお寿司やデパ地下のお惣菜なども頻繁に購入し迷うこともなかったです。
家族がいれば栄養や食費を考えていろいろ思いつくのかと思いますが…。あぁ、今日は何食べよう。
A:
食べるものを悩むとはとても贅沢なテーマですね。
とは言え、『今日何食べようか』と考えあぐねる日々の煩わしさお察しいたします。情報化の時代、選択肢が多すぎることが何食べようか問題の一因です。
そこで、選択肢を持たないという選択はいかがでしょうか。未来から来た猫型ロボットが活躍する物語の主人公が常に黄色のトップスと丈の短いパンツを身にまとっているように、常に同じスタイル、自分にとっての標準食を定めてみるのです。自宅飯やひとり飯の時は必ずこれを食べると決め、メニューを問答無用のものにすれば、食べるものを決めかねる時間を割愛でき、タイムパフォーマンスの向上が期待できます。
ところで、かつて社員食堂を使用していたころ、そこでは基本的に2つのメニューが提供されていました。一つは日替わりメニューで、もう一つは毎回カレーが用意されていました。また、学生時代の飯盒炊爨(はんごうすいさん)のメニューは暗黙の了解でカレーであり、海軍で週に1度カレーの日があったり、戦隊もののイエローは隙あらばカレーを食しているなど、カレーはよく煮込まれた具材のように我々の生活に溶け込んでいます。ああ、猫型ロボットの相棒のコスチュームがカレー色に見えてきました。ここはもう、カレーを標準食にするしかないでしょう。
イチロー選手が毎朝カレーを食べていたように、自分なりのルーティーンを確立したときに見えてくるものがあるかもしれません。